ファクタリングは信用情報機関のブラックリストに載っても融資可能?

老人ホームを運営するHさんより「介護報酬ファクタリング」についてのご質問
「入居者の募集をかけていますが、当初予定していたより入居者希望者が少なく、給料の支払いが迫っていたので銀行に融資をお願いしましたが断られてしまいました。
その後、クレジットや消費者金融から借り入れをしてつないでいましたが一時支払いが遅れたため信用情報機関のブラックリストに入ってしまってる状態です。
こんな場合でもファクタリングならば融資は大丈夫なのでしょうか?」
A:はい、もちろん審査はありますが、介護事業者が債務超過やブラックリストに入っていてもファクタリングの場合資金調達は可能です。
Hさん:「え?ほんとですか?
でも「ブラックリストでもOK」と言われるとなんだか怪しいですね…。
それに法外な金利がかかるのでは・・・?」
たしかに闇金融なんかのチラシを見てると「ブラックリストでもOK」なんてうさんくさい書いてますから心配になるのもわかります。
これはファクタリングの仕組みを見ればわかりますが、ファクタリングと銀行融資は全く別ものですのでブラックリストに入ってるから審査に通らないということはありません。
また介護報酬ファクタリングであれば手数料も通常のファクタリングと比べて安くできますのでご安心下さい。
ちなみにファクタリングの場合は債権の買い取りなのでお金を貸すわけではないので「融資」ではありませんのでご注意ください。
ブラックリストでも融資OKって怪しくない?
ファクタリングは
これはファクタリングが信用情報機関の情報よりも別のことを重視するために
銀行はあくまでもお金を貸すので貸し倒れを防ぐために
・他社の借り入れ
・保証人や担保の有無
・経営状態
・税金の未納の有無
など貸したお金を顧客が返済可能かを調べます。
しかしファクタリングは融資では無く、あくまで債権の買取りであり、審査の際に重要視されるのは融資を希望する会社ではなく取引先(売掛先)であり、その取引先の経営状態と売掛金の存在証明です。
ファクタリングは審査では
①売掛金の種類
②二重譲渡の危険性
③税金などの滞納
など別の部分が審査の際重要視されます。
ファクタリングは債権の買い取るサービスであるため、債権そのものが優良であるかどうか、そしてその取引先が支払いに関して問題ないかどうかを審査の際に重視します。
介護報酬ファクタリングの場合はこの点が有利で1と2の点をほぼクリアしています。
というのも介護報酬ファクタリングの支払いの取引先は社保や国保といった「国」であるため破綻リスクはほぼゼロであり、国からの支払いに問題ないので当然優良債権とみなされます。
ですのでファクタリングの利用者がブラックリストや債務超過になっていたとしても取引先が国である介護報酬債権は優良債権なので審査も通りやすく、スピーディーに現金化も可能なのです。
介護報酬ファクタリングなら手数料も安い
また介護報酬ファクタリングの場合、通常のファクタリングと違い金利が安いことが特徴です。
通常のファクタリングは取引先に知られないままファクタリングを行う2社間ファクタリングと取引先に債権をファクタリング会社が買い取ったことを知らせてファクタリングを行う3社間ファクタリングがあります。
2社間ファクタリングのメリットは取引先に知られないために、取引先からの信用がなくなり、取引停止などのリスクが起こるリスクがないことですが、その分回収リスクが高まるので2社間ファクタリングの手数料は10~30%とかなり高めです。
一方3社間ファクタリングは相手に知らせるものの、ファクタリング会社はリスクが少ないので比較的安い手数料でファクタリングを行うことが可能です※3社間ファクタリングの手数料相場は1.5%から5%程度
介護報酬ファクタリングの場合は相手に知らせる3社間ファクタリングで行いますが、取引先は社保や国保といった「国」であるため国から信用がなくなり提携を切られたりペナルティを受けるというリスクがありません。
ですので3社間取引の範囲の手数料でファクタリングを行えること、さらに介護報酬ファクタリングは前述のとおり相手が国であるため、通常のファクタリング審査で重点を置かれる「取引先の倒産リスク」というものもありません。
ですので通常のファクタリングよりも審査も通りやすく安い手数料で利用することが出来るのです。
とはいえ、消費者金融やクレジットの借り入れが多かったり3の「税金の未納」があると債権そのものを差し押さえられてしまう可能性があるため審査が厳しくなったり手数料は高くなる場合もあるのでご注意ください。
また、すでに別のファクタリング会社に譲渡している売掛金が付いてる債権をファクタリングすることはできません。
銀行融資と考え方や重要とするポイントがまったく違うということでブラックリストの人でも融通が利くわけです。
介護報酬ファクタリングは「医療報酬債権」の一種であり、非常に信頼性が高いのでファクタリングの観点から見た信用度という点では優良債権なのでブラックリストでも資金調達できる可能性は十分あると言えます。