銀行融資と介護報酬ファクタリングって何が違うの?

銀行融資と介護報酬ファクタリングって何が違うの?
ファクタリングは銀行融資と比べるとまだまだ認知度が低く、銀行融資との違いがわからないという人も多いと思います。
ここではカンタンに銀行融資とファクタリングの違いについてを書いてみます。
Contents
銀行融資とはくらべものにならないほと資金調達スピードが速い
銀行融資とファクタリングの違いはなんといっても資金調達までスピードの速さです。
銀行からの融資の場合は、早くても数週間から数か月かかってしまいますが、ファクタリングの場合はスピードは早く最短数日程度で資金調達ができることも珍しくありません。
ですので今すぐ資金が必要な場合にファクタリングは利用されることが多いのが特徴です。
また銀行のビジネスローンは低金利が魅力ですが、審査の通りにくさは実際に銀行に融資を申請しに行った人であればその苦労はお分かりかと思いますが、審査のスピードは遅く、急にお金が必要になった場合には不向きと言えます。
また銀行などのローンでは保証人や担保が求められる場合がありますが、ファクタリングの場合は保証人や担保は原則必要ありません。
銀行の強みはやはり金利が安いことです。
ローンの種類にもよりますが、安いものだと年利数パーセントであります。
通常のファクタリングで2社間取引で行った場合などは10~30%程度の費用(ファクタリングの場合は融資ではないので金利ではなく手数料と形になります)が発生します。
しかし介護報酬ファクタリングなどの国が取引相手である診療報酬ファクタリングとなるとこの手数料も安くなるのでファクタリング会社などの手数料を比較しながら進めると良いでしょう。
審査もファクタリングと銀行融資と異なる
融資と債権の買い取りという全く異なる取引であるためもちろん審査の方法も違います。
特に重要なのは銀行融資は利用者の、返済能力を重点的に審査するのに対し、ファクタリングの場合で重要視されるのは債権の取引先の信用力であることです。
銀行の融資やビジネスローンの場合
ファクタリングの審査では会社の財務状況ではなく、確実に回収できる債権(売掛金)かどうかが重視されます。
事業内容、決算書、社長の信用情報、その他税金の滞納の有無、決算書では、貸借対照表や損益計算書、キャッシュ・フロー計算書などの内容など様々な点が審査されます。
また事業年数が長いほど信用度は高くなり、事業者が開業して間もない医院や介護施設などの場合、融資が難しい場合もあります。
ファクタリングの審査
ファクタリングの場合
審査において重視されるのは利用者ではなく、売掛先に対して行われることが多いのですが介護報酬ファクタリングの場合、その相手が国であるのでこれについては特に心配する必要はありません。
また、利用者の借り入れ状況はそこまで重視されませんので仮に信用情報機関のブラックリストに登録されてる場合でも審査に通ることも珍しくありません。
ファクタリングのデメリットとして売掛金が無いと資金調達ができないこと、月商以上となる調達はできないというデメリットもあります。
銀行は審査が厳しいですが、金額もファクタリングより大きい金額を融資できたり、手数料などの費用が低いので金利で計算すると銀行融資の方が安い場合もあり、「融資まで時間がかかってもいい」「銀行の審査はラクラク通る自信がある」ということであれば銀行の融資の方が良い場合もありますので銀行融資とファクタリングは状況に応じて使い分ける方がよいでしょう。
ファクタリングはこんな時に使える
- 急にお金が必要になった場合
- 銀行などからお金を借りたくない場合
- 何らかの理由で銀行や金融機関から融資が調達できない場合
など銀行融資が難しい場合や急な資金繰りに向いてる資金調達法です。
ファクタリングと手形割引って何が違うの?
ファクタリングは手形割引と似てる部分があり、海外では一般的なファクタリングも日本ではこの「手形割引と似てる」というイメージからファクタリングがあまり浸透しないと言われていました。
手形割引もファクタリングも売掛金として確定している収入を与信にして資金を調達するという意味では似てるといえます。
しかしファクタリングもと手形の決定的な違いは手形を担保に融資を受ける融資契約だということです。
ファクタリングも早期に現金を得るためという目的においては手形割引と同じですが、約束手形を支払期限前に金融機関が手数料や利息を引いた金額を貸すという形に対し、ファクタリングでは売掛金そのものを売却・譲渡してしまうため万が一、売掛先企業が破綻したり未払いになったとしても、保証の義務はありません。