介護報酬ファクタリングのメリットとは?

介護報酬ファクタリングのメリットとは?
最近需要の増えてきた「介護報酬ファクタリング」
ファクタリングとは売掛債権を入金前に譲渡して資金化する資金調達方法のことで、「介護報酬ファクタリング」とは国民健康保険・全国健康保険協会・健康保険組合などから受け取る医療報酬をファクタリング会社が買い取り今すぐ現金化できるサービスを指します。
介護ファクタリングの需要増の理由としては経済産業省の後押しにより銀行融資よりスピーディーに債権を現金化できるファクタリングサービスそのもの認知度が高まったこともありますが、
- 従業員が急に減ってしまったため急遽人員を増員したい
- 銀行融資やビジネスローン審査に通らない
- ライバルの増加により想定より入居者が少なかった
など介護関連独自の事情があることがあげられます。
ファクタリングは使い方次第でキャッシュフローの改善など様々な場面でビジネスをスムーズに進めることができるので、ここではファクタリングのメリット、そしてデメリットについて書いてみます。
Contents
介護報酬ファクタリングのメリット
すぐに資金調達ができる
通常銀行などの融資の場合、数週間から数か月程度審査に時間がかかり、さらにそれだけ時間をかけたのに審査が通らないことも珍しくありません。
この問題を解決できるのが介護報酬ファクタリングです。
ファクタリングの最大のメリットは何といってもスピーディーに資金調達が可能なことです。
今すぐ資金が必要な際に数日から数週間ほどで資金調達が出来てしまうのがやはり銀行などの融資との違いと言えます。
通常のファクタリングと比べて手数料は低い
通常のファクタリングの場合3社間取引のシステムを利用しても1.5~8%(実際に通常のファクタリングの場合は初回で1.5%の手数料はかなりまれです)、2社間取引になると10~30%とかなり高い手数料となります。
しかし介護報酬ファクタリングは取引先が国であり、優良債権でもあるので1.5~5%程度の手数料で利用することが可能です。
※手数料に関しては経営状況や経営年数なども考慮されます
審査が通りやすい
介護報酬ファクタリングは診療報酬ファクタリングの一種ですが、診療報酬ファクタリングは債権の対象が国であるため審査が通りやすく、現金化もスムーズなのが特徴です。
また多少の債務超過や税金等未払いがあっても、審査に通ってしまうことも珍しくありません。
これはファクタリング全般に言えることですが、ファクタリングは融資では無く、あくまで債権の買取りであり、審査の際に重要とされるのは取引先の信用度です。
ですので介護報酬ファクタリングの場合取引先は国であるためこれも問題ありません。
実際のところファクタリングを希望する会社の信用度は審査の際にはそこまで重要度されていません。
担保や保証人が必要ない
先ほども述べましたがファクタリングは債権の買い取りであり、融資ではないため基本的には保証人や担保は必要ありません。
ただし、介護報酬ファクタリング以外の通常のファクタリングの場合で、取引先の信頼度などから保証人や担保が必要となるケースもあります。
銀行などの信用情報へ影響しない
ファクタリングは「借入」ではなく債権の買い取りであるため賃借対照表(BS)への影響がありません。
したがって銀行への信用情報に影響しません。
債権譲渡通知の負担がない
通常のファクタリングの場合(3社間ファクタリング)は取引先へ債権譲渡の通知することで取引先からの信用度が下がるリスクがあります。
しかし介護報酬ファクタリングの場合、取引先は「国保・健保・協会けんぽ」という公的な機関であり、債権譲渡を通知してもそれほど問題はありません。
介護報酬ファクタリングのデメリット
診療報酬ファクタリングはファクタリング手数料を支払うことで先に入金してキャッシュフローを改善する仕組みです。
このファクタリング手数料は銀行などの融資を比べるとどうしても高くなってしまいます。
また、ファクタリングは売掛金が無いと資金調達ができないので、月商以上となる調達はできないというデメリットもあります。
介護報酬ファクタリングは通常のファクタリングと比べると安いのですが、やはり銀行融資と比べるとややた高くなってしまうこともあります。
また債権額を100%全額買い取ってもらえるわけでわないのでそれも注意が必要です。
ファクタリングは銀行の融資と基本的に特性が違うのでそれぞれの状況に応じて使い分けるようにしましょう。